古いリングです。
1800年代後期 イギリス
9金。

指馴染みのよいフラットなフォルム、
トップにはエメラルドとシードパールが
それぞれ2石ずつセットされています。

エメラルドは光を透過するオープンセッティング、
シードパールはクローズドセッティングと
それぞれ手の込んだ構成となっており、
石周りの細やかなカットが各々の存在感を際立たせるとともに
どこか神秘的なイメージさえ与えます。

19世紀中期〜後期にかけての時代、
ジュエリーの素材として色石が多用されるようになり、
なかでも天然真珠との組み合わせが大変に好まれたと言います。

瑞々しく澄んだエメラルドの淡い緑色と
シードパールの柔和な白色とのコンビネーションは清楚で女性らしく、
年代を経たゴールドの輝きが更なる気品をもたらし
指先を軽やかに彩ります。

内側に素材や年代等を示す
ホールマークが刻印されています。


シャンク部分にサイズ直しの跡があります。
経年による傷や擦れ、金属変色等が見られます。



サイズ：約8.5号　トップ約0.6cm×約2cm　シャンク幅約0.2cm


Standard Mark：375(9金)
Assay Mark：錨(バーミンガム)
Date letter：d(1878年)
Maker's Mark： ＆S ※アルファベット一部不明




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