古いイヤリングです。
推定1920〜30年代頃、シルバー935製。

アールデコの時代に特徴的な
異国趣味を取り入れたシンメトリックなフォルム、
透かし細工とミルグレイン装飾が
繊細な印象を与えながらも
6面ファセットのマーカサイトが鋭く輝き、
凛然とした強さを感じさせます。

マーカサイト（マルカジット）は
古代より宝飾品として重用されており
ヨーロッパではダイヤモンドの代用品として
この時代を中心に大流行しました。

落ち着いた銀の質感と
マーカサイトの放つシャープな金属光沢との対比が
均整の取れた造形の美しさを最大限に際立たせており
動くたびに揺れて耳元に視線を集め、
印象的な横顔を演出します。


留め具部分に「935」の刻印、
また片側の裏面に「H/D 25」の文字が彫られています。

イヤリング上部の装飾が左右で異なっており、
おそらく後年に取り替えられたものと思われます。



サイズ：縦約5.5〜5.8cm（※左右で長さが異なります）　横約2cm



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